9月27日 (火)
当社は生砂と呼ばれる、珪砂、ベントナイト(粘土)、澱粉、石炭個を混ぜた砂に水を加えて混錬したものを、金型をセットした造型機に投入し、圧力を加えて鋳型を成型し、その鋳型内に溶けた鉄を流し込むことで、鋳物製品を生産しています。
鋳物砂は、何度も生産プロセスの中を循環して再利用を繰り返されるために、熱を持ち、だいたい40度前後の温度になっています。従って、もしも金型が冷えていると、金型表面が瞬時に結露しその部分に砂が付着してしまい、正確な鋳型が出来なくなってしまいます。
そこで、金型を事前に温めておくことが重要なのです。そこで金型が造型機にセットされる前にヒーターの付いた台に乗せて予熱しておくのですが、十分な温度まで温められたかの判断は人が感覚でしてきました。ちゃんと手袋を外して金型の温度をチェックしてくれれば良いのですが、時々忘れることもあり、不具合を発生させることもありました。また、逆に十分な温度にまで上がっているのにヒーティングを続け、余分なエネルギーを使用してきました。
まだ、以前のように感覚で作業しているのかと思っていましたが、現在では写真のように温度が設定できるようになり、その温度まで上昇するとヒーティングが終了するような改善がされていました。
そういえば、最近、型が温まっていないことによる不具合を聞くことがありませんでした。
日々改善です、皆さん今回も素敵な改善をありがとうございました。
とても嬉しくなりました。
社長 松原 史尚
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