9月9日 (金)
メインバンクの主催する講演会に参加してきました。
講師は、立命館大学 教授 小川さやか先生。
テーマは「タンザニア商人のビジネススタイル」
タンザニアの人はFacebook の友人が平均して1000人以上いるらしい。
しかも、日本人的な友達の友達はまた友達みたいな友人ではなく、本当にそれぞれがしっかり繋がっている友人だと。
例えば、「明日〇〇市を訪問する」。このようにFacebook に投稿すると、その地域の人たちが、即座にホームステー先を見つけてくれるのだと。
このようにタンザニア人たちは、人とのつながりを大切にして生きている。
そのつながりを強固にするうえで、一番効果的なことが「困っている同胞への親切」。
そして、親切にされた側は、その感謝を必ずSNS上で紹介する。
その内容を見た、同胞たちがその親切にした人を「素晴らしい人」としてしっかり認識するが故に、その素晴らしい人の売っている商品が必要になれば、他の誰からでもなく、この素晴らしい人から買うのだと。
例えば、香港に出てくるタンザニア人は、資本もネットワークも無いが、ただタンザニア人の同胞だけを頼ってやってくるらしい。そして、必ず同胞が暖かく迎えるのだとか。
仮に、1億円あるとしても、それは単なる物であり、1000人自分が応援した人がいることの方が価値がある。
このように誰しもが考える人種なのだとか。
大切にしたい、商売の基本なのだと思う。
「貯金は要らない、必要なのは徳なのだ」そう言われている気がしました。
しかし、金融機関の講演会でこの話は愉快である。
更に、今ではクラウドファンディングという手法があるが、ずっと以前からタンザニアには何かを始める時に、「小銭のカンパ」はあったという。
先進国では、最近出てきたビジネススキームが、異なる形で既に存在していたような事例が多くあるという。
日本に昔からある「講」の仕組みも何か似ている気がします。
視点を変えて、別の国や社会を覗くと、ビジネスチャンスは無数にあるのかもしれない。
とても勉強になりました、さやか先生ありがとうございました。
社長 松原 史尚
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