6月20日(月)
今日は生産調整日、沖縄では梅雨明けの宣言もありましたが、こちら岐阜は気温、湿度高く過ごし難い日です。
その中で、現場ではリサイクルに汗を流してくれています。
熱中症予防に40分頑張って、20分休憩するペースで進めてくれています。
以前にお話ししましたが、鋳物工場は砂を練って鋳型を造ります。
この砂をミキサーで混錬し、この砂を造型機までベルトコンベアーで輸送します。
ミキサーから一直線で造型機まで行くと良いのですが、何度もコンベアーを乗り継いでいきますから、その乗り継ぎ都度に少しずつ砂がこぼれていきます。また、同じように、砂の回収系でも砂こぼれが発生します。
こうしたこぼれた砂を回収します。また、こちらも以前紹介しました、ショット工程ではショット玉(鋼球)が製品の上に乗りながら移動されていく過程で同じくこぼれていきます。
また、溶けた鉄(溶湯)を鋳型に流し込む作業では、少しずつ飛び散ったり、こぼれた溶湯が工場内に蓄積されていきます。
砂も鉄もショット玉も、このインフレで大変な値上がりをしており、こうしたこぼれた材料は宝の山です。
もちろん、コスト面でのこうしたリサイクルも大切ですが、昨今では地球環境のためにも、こうしたリサイクルは極めて重要であると考えます。
ショット玉を造るにも大きなエネルギーが必要ですし、こぼれた溶湯の中には鉄だけでなく様々な原材料が入っており、その中の多くはレアメタルと言われる希少金属です。また、鋳物砂は、その大半がオーストラリア、ベトナムから入ってきます。従って、この砂を輸入するための船にかかる燃料も採掘のための燃料も、皆カーボンニュートラルに逆行するものです。
つまり、こうしたリサイクルの実践は地球環境にも非常に良いと思います。
リサイクル、それをお金儲けと考えるか、地球環境保全活動と考えるか。
不思議ですが、会社にもたらすエネルギーは全く異なります。
それが「利己」「利他」の違いです。
そんなことを意識しながら、当社の社員さんたちは絞れるほどの汗をかきながら本日はリサイクルに取り組んでくれています。
本当にありがたいことです。
SDGs、カーボンニュートラル、我々にも出来ることはいっぱいあるのです。
社員の皆さん、地球環境保全への取り組み、ありがとうございます。
今日も感謝を込めて、「ありがとうございます」
社長 松原 史尚
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