5月25日 (水)
ケイ砂に粘結剤としてベントナイトと言われる粘土分を加え,水分を与えて粘結力をもたせた砂を金型に転写して鋳型を作るお仕事を造型と言います。
機械がやってくれるので、簡単なのかと言えばそうではなく、造型者のスキルで製品の出来栄えは全く異なります。
例えば、写真の造型機は導入して1年にもならない最新の機械ですが、それでも転写された砂型の表面には、余分な砂が乗っていたりします。
先ずは、エアでこうした余分な砂を除去しなければ、その砂が製品の表面に入り、製品にあばたの様な穴をあけ、不良品となってしまします。
次に、中子と言われる、製品の内部を中空にするものをセットすることもあります。
その際に、うまく入れないと砂型を壊してしまいます。
誰しも一度は、海で砂遊びをしたことがあるのではないでしょうか。
砂のお城は非常にもろいですよね、同じことです。
決められた位置にしっかりと中子をセットすることは技術が要ります。
ちなみに私はあまり上手ではありません。
写真の方は、入社して1年ほどですが、基本に忠実に素晴らしい作業をしてくれています。
当社では、小ロット製品を何種類も製造しており、その作業は都度変化します。
こうした小ロット多品種にも順応し、しっかりと世界の部品素材を支えてくれています。
この作業が毎日22時間行われています。
夜中にトイレなどで起きると、いつも会社の方を見て手を合わせています。
「みなさんいつもありがとう」
どうか、今日もよろしくお願いいたします。
社長 松原 史尚
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